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小学生の「北高へ行きたい!」という気持ちを形にするコツ。

 

GWは真狩で初のグランピング、暖房完備だけど雪が降っても大丈夫なのか…?とちょっと不安な、北大コーチ松浦です。

すいません、明日からはGWに入るので、授業再開は5月7日(火)からとなります。なので、本ブログが平成最後の更新となると思います。また令和でお会いしましょう!(笑)

 

今回のテーマは、小学生の「北高へ行きたい!」という気持ちを形にするコツについて。
それではいきましょう!

 

目標は北高!?

だいたい小学生や中学に進んだあたりの人は、「どこの高校に行きたい?」と質問されたら「北高!」と答えますよね。

地域TOP校ですし、他に知っている高校はありませんし、北辰中〜美香保中近辺にお住まいだと唯一の徒歩で通える公立高校ですし。それは北高の名前が一番に上がってきますよね。

だから親も「北高がいいよ!」と勧めますし、そういう私は西区住まいなので「西高に行こうね!」と、4歳の娘に吹き込んでいます(笑)。
学校祭に連れて行ったら、人の多さにビックリしていましたが…(^^;)

 

北高という、ふわふわとした目標。
やがて現実に気づく瞬間がやってきて、そのあたりからが大変なのです…。

 

北高合格ラインは道コンで9割。

小学を卒業し、中学入学を目前に控えた4月。
初めて中学校版の道コンを受けることになります。

ここから『志望校』を最大4つまで書くことになりまして。
他に知っている高校もないので、
「とりあえず北高でも書いておこうかな…!」と書き書き。

いざ受験すると、1教科60点の合計300点満点の形式に試験が変わっており。
「なるほど、高校の入試ってこんな感じなのかな…?」と5教科を受けて終了。

2週間後。
試験結果がデータとして返され、初めて見る『合格判定(%)』に驚くのです。

「…北高2%ってなに!?」

 

実は北高の判定は、中1の内は範囲が短く簡単なので『300点満点中の270点』、9割を超えないとまともな判定が出ません。そのくらい、北高は高い目標なのです。

 

小学生の内から目標を具体的に示す

私は決して、「安易に北高を目標としない方が良い」と思っているわけではありません。

「北高に入るためには、このくらいの実力が必要で、そのためには努力が必要なんだよ!」と、何となく北高が良いと勧めるだけではなく、このような現実を小学生の内に理解させることが大事だと思っています。

 

小学生の道コンでいうと、具体的な基準はこのくらいになります。

【SS60=80点平均以上】旭丘・国際情報・月寒高校が狙えるライン
【SS65=90点平均以上】東西南北高校が狙えるライン

 

基準が明確なので、このラインを超えているかどうかを見ながら、声をかけます。

「今のあなたの位置はこのくらいだね。」
「あと何点くらい取れば、SS60を超えると思う?」
「そのためには、何をすれば良いと思う?」

このように、子ども自身に具体的な目標や行動を考えさせる問いかけをします。
遅くとも小学4年生くらいからは、成長のタイミングを見計らってこのように接していった方が良いと思います。

 

ちなみに学校のテスト結果は、まるで当てになりませんのでご注意ください。
小学生で100点を取っていても【中学の定期テストでは平均点に満たず成績が”3”】なんてことも普通にあります。

 

テスト結果について話す際の注意点

まずは褒める・認めるところからスタート

「講習会に毎日いって、よく勉強頑張ったね!」
「得意の社会は90点以上取れたね!」
「算数の計算は全部マルだね、凄い!」

例え大人から見て不十分であっても、スタートは肯定から入るのがベターでしょう。
褒めるのは結果でなくても、その過程(テストに向けて何をしていたか)でもOKです。

自分なりに「頑張っている」と思っている人に対して、いきなり否定から入ってしまっては聞く耳を持たなくなります。特に子どもは「頑張っている自分を見て!もっと褒めて、もっと認めて!」と、大人から認めて欲しくてたまらないのですから。

能力を否定したり、努力を否定したりしない

『客観的なデータで、目標までどのくらい差があるのか』
『目標と差を埋めるためには、何をするべきだったのか』
結果を振り返る際は、感情をはさまずに、これを伝えるだけです。

「なんで100点取れないの?」
「またミスばっかりして!」
「なんでちゃんとやらないの?」

言って出来るなら、誰も苦労しません。

それだけではなく「失敗するのは悪いことだ」という、間違った価値観が植えつけられます。失敗を恐れ、出来ることしかせず、言われないと行動しなくなるということです。
早い子は、思春期を迎える小学校高学年からこの傾向が強く出始めます。

大人の考えは押しつけない

あくまでも、「あなたはどう思うの?」と考えを引き出してください。
自分から意見を言う時は「私は〇〇と思うけど、あなたはどう思う?」と、あくまでも「私は〜」と伝えるようにします。

そして考えを押しつけるのではなく、言ったことに責任を持たせるようにします。大人の考えで動いたとしても、失敗した時は大人のせいで、自分のせいではないと逃げるようになります。

子どもの考えで行動して、それで失敗したとしても良いんです。返って親心で先回りして、失敗の芽を摘んでしまう方が子どものためになりません。思春期になって「思ったように子どもが動いてくれない…」と悩んでいるご家庭ほど、幼い時に「〇〇しなさい!」と言うことを聞かせてきた傾向が強いように感じています。

 


私も小・中・高といろいろな学年の生徒をたくさん見てきましたが、いくら指導経験を積んでも、中学生になってから固まった価値観を変えるのは、一筋縄ではいきません。

それに比べて小学生は純粋で、スポンジのような吸収力を見せてくれます。

小学生の内から、道コンなどを使って正しい目標設定をしていくことをオススメいたします!

 

塾の日々
個別指導北大コーチ