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スピードは力なり。【勉強のヒント】

北大コーチでは、同じ学年の生徒が集まって、テーマを決めた学習を行う”ゼミ形式”の指導を、各学年週1回行っているのですが、最近力を入れているのが「タイムアタック」による課題テストです。

教科は数学で、だいたい2〜3枚におさまる50問程度の計算テストを、一斉に時間を計って解いてもらいます。速く解けた方が良いのですが、間違えたら1問につき30秒プラス。速く・正確に解く訓練を行っています。

2回目のテストで、多くの生徒が自己ベストを更新!

とういうわけで、5月11日(金)にもタイムアタック計算テストを実施しました。内容はGW前4/27にやった「展開」の再テスト。それぞれが自己ベスト更新を目指して取り組もうと、前向きな意味の2回目のテストでした。

【中3 数学「展開」のタイムアタックランキング 5/11実施】
結果はというと、ほとんどの生徒が前回のタイムを更新しており、成長が見られました。同じ問題数のテストでしたが、YSさんが3分以上タイムを縮たり、SAくんは10分の壁を切ったりと、上々の結果でした!

K高合格は伊達ではなかった―MSさんの参戦

ただ、上には上がいました。
たまたま同じ時間に勉強しに来ていた、K高1年のMSさん。K高…北24条にある、とある北海道トップ校の一つですね(笑)。

[voice icon=”http://hokudaicoach.com/wp-content/uploads/2017/07/girl.jpg” name=”MSさん” type=”l”]先生、やってみたい![/voice]

とのことだったので急遽参戦、計測もしてみることに。

結果。

ノーミスの8分51秒と、ダントツの1位。中3トップのSAくんに、47秒の差をつけました。K高に合格した実力は、伊達ではありませんね。生徒たちも「おぉ!」と驚いていましたので、きっと刺激を受けていたに違いありません。

スピードは大きな力になる!

高校受験は、中学3年間という限られた時間の中で、どれだけ得点を伸ばせるかという勝負になりますが、MSさんのようにトップ高に受かる生徒にはある共通点があります。それは、同じように課題を課していても、解くスピードが速いので【周りに比べて解く問題量が圧倒的に多くなる】という点です。

次のグラフを見てください。


問題集1pを10分で解く人(青)と、1pを20分で解く人を比べた時、1週間後にどのくらいの差となっているかをグラフにしたものです。1日10分差がつきますので、1pに20分掛かる人は、1週間後には70分も余計に時間を使っていることになります。

受験生にもなると、実際には1日1pなんてことはありませんので、例えば1日10pを解くとしたら、1週間で700分、実に11時間30分もの差となるのです。これが1ヶ月→半年→1年と続くとなると、差が開き続けて逆転が難しくなるというのは、簡単に想像できますよね。

テストが終わる度に、「同じく勉強しているはずなのに、アイツの方がいつも良い点数を取っている…」「勉強していないって言っていたのに、なんであんな点数が取れるの!?」なんて思っている人はいませんか。

それはだまされているだけで、同じ時間でも進みに差がついていたり、ちょっとの時間でもたくさん進められたりするから、高い得点が取れるのです。結局は、見かけではわかりにくくても、得点が取れるだけの勉強をしっかりやっているということなのです!

スピードは一朝一夕には上がらない

こういった話しをした時に、よくある反応がコチラ。

[voice icon=”http://hokudaicoach.com/wp-content/uploads/2017/07/boy.jpg” name=”太郎くん” type=”l”]そうはいっても、やってもスピードが上がらないんだよな…[/voice]

もちろん、得意・不得意が人によってあるのは理解できます。しかし私の経験上、このような発言をする人は、自分の限界を勝手に決めつけている人がほとんどです。実際のところは小学1年→2年→3年…と昔からの積み上げが少なく、問題を先延ばしにした結果、困っているだけなのです。

勉強のスピードを速くするには近道などなく、たくさん練習するしかありません。あきらめてすぐ練習をやめてしまうから、スピードも上がらず、後から苦労するのです。小手先のテクニックに頼る必要はありません。一定の勉強量を積み上げさえすれば、テクニックなんかはだまっていても身につきます。

だから考えるよりも、手を動かしましょう。悔しかったら、他人よりもたくさん勉強するのです。実際、北大コーチでもタイムアタックでテストをするようになってから「10分を切らなきゃ!」と高い意識で勉強する人が増えたように感じています。
一番大事なのは、あきらめずにとにかく「やってみよう!」とする前向きな心です!

 


来週は中3の因数分解タイムアタック、中2は等式変形など計算の後半が範囲です。
最近の意識の変化が、定期テストの得点アップの起爆剤になるような気がしている、今日この頃でした。来週の結果が楽しみです!

勉強お役立ち
個別指導北大コーチ