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高校入試の範囲がありえないくらい短くなりました。

突然ですが。

すいません、今日は怒っています。

北大コーチのブログを始めてから、怒りのブログをつづるのは初めてです。

北海道の公立高校入試の試験範囲が短くなります。
それも、ありえないくらい短くなります。

↓道教委:令和3年度公立高校入試における出題範囲について↓

http://www.dokyoi.pref.hokkaido.lg.jp/hk/kki/re-huretto.pdf

理科は「宇宙」が丸々削除、中3の4分の1にあたります。
社会は「経済」が丸々削除。中3で習う公民の3分の1以上です。
(漢字はどっちでも良いです)

それよりもインパクトが大きいのが、数学と英語です。

数学

中学3年生で学習する内容のうち、次の内容
・相似な図形 ・円周角の定理 ・三平方の定理 ・標本調査

が削除

図形は中2までの範囲で終わり。
なんでやねん。

高校入試の数学は「1次関数・2次関数」と「相似・円周角・三平方」が合わさることで、解き応えのある問題ができます。(いわゆる融合問題)

「相似・円周角・三平方」が全部削除となると…。
高校受験数学の花形がいなくなってしまいます。
過去問を解こうと思っても、どこを解いたら良いのやら…。

英語

関係代名詞のうち、主格の that、which、who 及び目的格の that、which
の制限的用法 ※同様の働きをもつ接触節(SVによる後置修飾)も出題しない。

が削除

個人的には、英語の花形は関係代名詞だと思っています。

この文法が入って、飛躍的に一文の長さが伸びて、長文読解が難しくなります。逆にマスターすれば、高校入試レベルの長文であれば、難なく読めるようになります。

過去問のほとんどの長文に関係代名詞が入っています。
勉強せず、どうやって解くのでしょうか…。

北大コーチの生徒たちは、休校だろうと何だろうと関係なく、従来と変わらない進度で勉強を頑張ってきました。

それだけに…ねぇ。

予想はしていましたが、それを上回るくらいの削除量で。
別に削除しなくても良い生徒たちが、これから先、強制的に短い範囲の勉強に合わせなくてはいけなくなります。

断言します。

今回の削除は、
問題の先延ばしでしかありませんし、
可能性の搾取とも言えるのではないかと思っています。

真剣に受験勉強を頑張る子は、学校の授業に依存しないで、自分でやるべきことをやりますからね。

誰のための、何のための大幅削除なんでしょうか。

北大コーチでは、これからの学校進度により調整はしますが、
今回削除された単元も、
中学校の期間に勉強させます。

生徒たちに、それをやり切るだけの能力もあれば、努力する才能もあるからです。

温ければ温いだけ、成長の機会を失います。
それだけは、絶対に避けなければなりません。

ランボー。

塾の日々
個別指導北大コーチ