小学・中学のテストの違い
中学校に入って何が変わるかを考えた時に、真っ先に思い浮かぶのが【定期テスト】ではないでしょうか。
小学生のテストは単元ごとに実施されるので、範囲が短い上に、授業の後すぐに実施されました。しかし中学校になると、テスト範囲は実に3ヶ月分もの授業内容からまとめて出題されるようになります。
加えて、小学校のテストは「みんなが100点を取れる」ように作られていたのですが、中学校のテストは「差をつけて評価する」ために作られます。85点以上は5、75点以上は4といったように、定期テストの得点を基準に1~5の5段階で成績がつくのですが、平均点の60点程度だと3しかつきません。
この事実は「単にテスト範囲が広くなるだけでなく、難しさもアップする」ということも意味しています。学校の授業を聞いているだけでは85点以上、つまり成績5は取れません。学校の教科書・ノートはもちろん、学校ワーク、そして塾ワークなど、それぞれを3周以上解いて初めて高得点が狙えます。
だから必要、3週間先取りの勉強法
テスト範囲を確実に3周以上復習するためには、勉強の分量を考えると、テスト当日から数えて3週間前に試験範囲の勉強が完成している必要があります。
つまり、学校の【3週間先取り】で勉強をしておかない と、十分に復習が出来ないということです。多くの人が勘違いしているのですが、4月に入ったらすぐテスト対策が始まり、テスト日が近づく頃には、すでに勝負が決しているというのが現実です。
ちなみに「中学校に入ったら部活をやろう」と考えている人も多いと思いますが、部活が始まると夏は帰宅が夜の7時30分を過ぎたり、休みも週に2日しかなかったりと、使える時間が限られてしまいます。
そのため、部活と勉強を両立するには、人より早く取り組み始め、「やるべきことを先延ばししない」という努力が求められます。
高校受験で成功するために
高校受験を迎えるのは3年後ですが、6月に受ける1年生最初の定期テストの結果も、高校受験に影響します。
高校受験の合否は【①入試の得点(500点満点)】と【②内申点(ランク)】の相関関係によって決まります。この内申点の計算の仕方は、次のようになります。
<内申点(ランク)の計算方法>
(1)中1の3学期の9教科合計×2
(2)中2の3学期の9教科合計×2
(3)中3の3学期の9教科合計×3
→(1)〜(3)の合計で内申点が決まる
みなさん驚くのが、中3になった時点で内申点は全体の7分の4、半分以上も決まっているという事実です。つまり、中3になってからあわてて「成績上げないと…!」と思ってもすでに遅く、中1から先を見すえて結果を残すことが求められています。
目安として、オール5でAランク、オール4でDランク、オール3でGランクとなるので覚えておいてください。
ちなみに皆さんご存知『北高』を受験しようと思ったら、A~Bランク(=定期テストで全教科85点以上)が必要です。また一般的に大学進学が狙える高校を受験するためには、だいたいDランク以上が必要になります。
そう考えると、将来色々な選択肢から進路を選ぶためには、定期テストで1教科80点以上、5教科合計で400点以上取ることが大切になります。
(北大コーチ教室長 松浦)