loader image

コーチ通信【24年8月20日号】

どんな夏期講習だった?

中3は7月20日から、その他の学年は7月26日から始まった夏期講習の全日程がすべて終わりました。広くなった新教室での、初めての講習。その様子をお伝えします。

中3編。

中3は120分×16回相当の授業+2回のプレ道コンという、受験対策特別メニューを組みました。

※プレ道コンとは、本番と同様の形で実施する、練習の道コンです

例年より、サッカー部・バスケ部・吹奏楽部・合唱部と部活が残っている人が多く、なかなか最初から100%受験に振り切れない人が多かった、今年の中3。最初は勉強にやらされ感もあり、塾では頑張っているけど、家では不十分…という印象を受けました。

転機は8月3日、2回目のプレ道コンでしょうか。7月20日の1回目のプレ道コンと違い、自分なりに対策して挑んだので、その結果には違った重みを感じたようです。「もっと〇〇しなければ」と、そこから受験勉強がより一層自分ごとになり、真剣さが増しました。

この自分ごと、という感覚が大事です。

目標の高校に入るためには、何点取る必要があるのか。そのためには、なんの教科の、なんの勉強をすれば良いのか。どのくらい勉強時間があれば、実行できるのか。例年、びっくりするくらい伸びて合格を勝ち取る生徒は、そうやって目標から逆算して、私が示した以上に努力していました。

TYくんはまだ部活が残っているので、合間を縫って塾に来て、時には遅れた分だけ最後まで残って勉強するなど、根性を見せました。数学の仕上がりは上々です。HSくんは「残って自習して良いですか」と自ら勉強に集中できる環境に身を置き、真剣そのもの。この夏休みで、苦手な英語に得点UPの兆しが見えました。

今年の中3は、まだまだ伸びます。これからの成長にご期待ください。

中2.中1編。

中2・中1は7月26日から始まって、120分×全10回の日程。部活が忙しい人が多い中、みんな全日程をやり切りました!

この学年は”準備”で差がついていました。

講習専用テキスト『夏特』を渡したのは、7月上旬。渡してから講習まで2週間あったのですが、予定通り完成させて講習に参加した人、少しだけ残ってしまった人、ほとんど手つかずの人。色々な状態の人がいました。

道コンでSS60を超える人は、完成させて参加していました。完成させているから、講習に入ったら塾プリントですぐに見直し、夏特をさらに解き直し、過去問は3年分も4年分も解く…中1のOSくんは6年分は解いていました。見ていても、凄い勢いでした。

逆に伸び悩む人は、講習が始まるギリギリになって夏特に手を付け、その量を前に心がくじけ、モチベーションが上がらない。なんとか講習中に完成させても、残り時間が足りず十分に見直しができず、過去問も何とか1〜2年をやって終わりに…。後手後手の印象です。

このように、高い得点を取る人は準備をしっかりやっています。あれこれ悩む前に、見本となるような行動をしている人がいたら、それをマネしてやってみる。そこがスタートです。

最近、中2の中で行動が変わってきた人が増えました。HNくんやKRくんからは、期限までに夏特を仕上げようと、気迫を感じました。OSくんからは、今日は道コン過去問をここまでやって、本番までに何年分解こうと意地を感じました。どんどんそういった行動をマネしましょう!

小学生編。

小学生は7月26日から始まって、全8回の日程。小4〜6は1回80分、小1〜3は1回40分の授業時間でした。

今の北大コーチの小学生たちは、本当に集中力が高い。80分なら80分、ずっと手を動かして熱心に取り組んでいます。

講習専用テキスト『カミングサマー』も、「ここまで終わりました!」と積極的に提出してくれます。学年が上がるに従って、中学校に進学しても通用する学習習慣に近づいている印象です。

KYさんやARくんは、毎日のように道コン過去問を解いてきて、常に新しい年度の問題を渡していました。小6のKSさん・SRさんコンビはいつも一番に「先生やったよ!」と勉強したものを持ってきてくれます。小5のTKさん・IMさん・KMさんトリオは、いつも出した宿題以上に家で勉強してきます。みんな凄い!

ハイパー修正効果

前回のコーチ通信で「勉強の仕方の動画」を紹介しましたが、ご覧いただけましたでしょうか。

北大コーチの授業でも良いものは積極的に取り入れているのですが、今回紹介したいのが『ハイパー修正効果』というワードです。簡単に説明しておきます。

<ハイパー修正効果>
一旦間違えてから、その後に間違えに気づくことで、その驚きや体験で記憶に残りやすくなる学習効果のこと。

間違えたその瞬間がハイパー修正効果が入る良いタイミングで、一番脳が学びやすい状態になっている、というのが脳科学により明らかになっています。

この目線で生徒の勉強を見ていると、高得点を取っている生徒はとにかくテスト形式の勉強をたくさんしています。合っているか間違っているか、覚えているか覚えていないか白黒ハッキリつけて、積極的に間違えます。そして、間違えたらすぐに学び直すのです。

逆にテスト本番になったら答えられない生徒は、いつも横に解説や教科書を置いて、調べて答えます。わかっているかどうかを曖昧にするから、塾プリントの添削をすると高得点が多い割に、質問したら答えられません。日頃から間違えることを恐れ、避けていると、いつまでもこの調べ学習から離れられなくなります。

今回の講習中、中3のプレ道コンをしている時にこんな取り組みをしてみました。

  1. 道コン本番と同じく時間を計ってテスト形式で問題を解く。
  2. 時間が終わったら、答案を回収する前に
    「合っている自信がある問題に◯」
    「まぁまぁ自信がある問題に△」を解答用紙の通し番号につける
  3. 実際の採点と、自分がつけた◯△を見比べる

そうしてみて何が明らかになったかというと、自分が合っていると思い込んだ問題(◯印)でも、案外得点を落としているという事実です。その後の見直しに、いつも以上に身が入ったのは言うまでもありません。

ハイパー修正効果について動画が配信されているので、ぜひ参考に観てみてください。

夏休み明けは定期テストへ向けて。

中学生は、次の定期テストが11月頭にあります。夏休みが明けて、2ヶ月半で定期テストを迎えます。

夏期講習は道コン対策=復習メインの勉強でしたが、夏休みからはガラッと内容が変わります。定期テスト対策の準備=予習メインの勉強を進めます。

夏休み前から予習を進めて来ましたが、理想は9月中にテスト範囲を一通り学び、10月からその復習の勉強、やり込みの態勢に持っていきたいところ。特に数学・英語・理科がカギになってきます。特徴は、中学1・2・3年すべて共通しています。

  • 数学)方程式の文章題・関数と濃い内容に突入、学校の先生も難しい問題が作りやすい
  • 英語)今まで習った内容を基に発展するので、前の内容がわからないと理解しにくい
  • 理科)化学分野(物質・化学・イオン)に入るので、理解するのに数学的要素が必要

前回6月の定期テストは、中1・中2の平均点が過去最低と言えるほど低かったですが、もっと下がることも十分にありえます。

また詳しく予想範囲やスケジュールについて伝えるので、上記3教科に注意しつつ、先取りを進めましょう!

【中3】土曜講習+連続模試。

中学3年生は、学力テストABCが【9月・10月・11月】に実施されます。その結果をもとに12月上旬の三者面談で受験校を決定することになるので、秋は志望校を決定するための重要な時期となります。

北大コーチでは、8月31日(土)に実施するA対策模試を皮切りに、毎週土曜日に受験対策の講習を実施します。11月には定期テストも控えているので、しっかり学力テストABC対策=受験対策の時間を確保します。

今後の予定。

秋は中3の特別講習が毎週土曜日に入ってきます。

8/19(月)通常授業再開
8/31(土)中3:A対策模試
9/7(土)中3:土曜講習①
9/11(水)(学校)中3学力テストA
9/14(土)中3:土曜講習②
9/21(土)中3:B対策模試
9/28(土)中3:土曜講習③

教室長松浦の”ボソッと”

▼怒涛の夏期講習が終わり、ホッと一息。元原稿執筆時は道コンの素点しかわからなかったけど、Web版UP時は速報値が出たタイミング。やった人はやった分だけ、努力の証が数字となっている印象が強い。▼得点も大事だが、この「やり切った感」が何より大事。成功体験は自信につなげれば良いし、失敗したら明日の糧にすれば良い。中3は高校受験まであと6ヶ月もある。何とでもなる。▼「目標がない」と悩む人もいるが、そんなの気にする必要は全くない。目の前だけ見て、とにかくやってみれば良いだけ。目標なんてただ行動した結果生まれるものでしかない、だから例え一歩でも踏み出せば、何かが変わる。▼人間とは欲深いもので、大人になると、親になると、自分と同じ後悔をさせたくないとエゴを押しつけるようになってくる。私自身も目の前の生徒の頑張り、ただそれだけに目を向けようと思う。お盆休み、支笏湖を眺めながらふとそう思った教室長なのだった…。

↓24年8月道コン速報値はコチラから↓

道コンデータ・入試関連,道コンデータ| 北海道学力コンクール
北海道学力コンクールを主催する株式会社進学舎のWebサイトです。道コンデータ・入試関連,道コンデータ
塾の日々
個別指導北大コーチ