道コンの結果を振り返ってみて。
8月道コンの結果が出てきたのですが、どのくらいみんなが成長しているのか興味があり、入塾してから今までの道コンSSを集計しました。集計対象は33名です。
補足としてお伝えすると、道コンはSSを見ると自分の全体の中の立ち位置がわかります。平均点となるSS50(=偏差値50)が基準となり、SSが60を超えてくると上位進学校が狙えるようになります。逆に低いほど、選べる高校が少なくなります。
参考:道コンの2023年合格者平均SSランキング 南68/北66/西65/東63/国際情報62/旭丘61/月寒59 /新川56/手稲55/藻岩54/北陵52/平岸51/石狩南47 /白石46/英藍44/東陵40 ※近隣高校のみ抜粋 |
それでは集計を見てみましょう。
①伸びている 51.4%
直近2回以内に自己ベストか、それに次ぐ結果を残している生徒です。入塾最初の道コンと23年8月道コンを比べると、平均でSS9.0伸びていました。
②伸びたが停滞 15.2%
伸びてはいるが、直近2回の道コンで自己ベストが更新できていない生徒です。入塾最初の道コンと23年8月道コンを比べると、平均でSS10.0伸びていました。
③伸びが緩やか 15.2%
入塾から比べ、伸びがSS5.0に満たない生徒です。入塾最初の道コンから23年8月道コンを比べると、伸びは平均でSS2.4でした。
④伸びていない 18.2%
入塾時と自己ベストの差が平均で+0.2と変化がありませんでした。
伸びている人の特徴とは。
道コンの集計結果はありのままをお伝えしています。伸びを実感している人もいれば、リアルな数字に驚く人もいるかもしれません。大切なのは、集計結果から何を感じるかです。約66%の人がSS9.0~10.0伸びているのですから、その人の行動をマネすればOK。私から見た、伸びている人の変化を伝えておきます。
人よりも早く始めている
道コン対策としては、毎回『夏特』といったまとめテキストを道コン実施日から1ヶ月くらい前に渡していますが、伸びているほど取り組むのが早いです。あるいは、「自分はこのくらいの期間があれば完成できる」と実力をよく理解し、計画的に取り組んでいます。
逆に伸びていない人は、先延ばしにする傾向があります。ギリギリになって取り組み始め、間に合わせるように解いて終わり。行き当たりばったりです。
教室をフル活用している
伸びている人ほど、教室を上手に活用して勉強のペースをつかんでいます。家に帰ったら疲れて勉強できないから、塾でやってから帰る。決めたことをやり切るために多く塾に来て、自習する。約束は必ず守るし、時間をきちんと守る。
逆に伸びていない人は、よく自分の都合で予定が変わります。時間に遅れても気にせずルーズ。その割に時間通りに帰ります。
しつこいくらいくり返している
伸びている人はテスト範囲をよく気にして、何度も何度もくり返し解いています。まとめテキストは3〜4周くり返す上に、道コン過去問も4年分以上解きます。
逆に伸びていない人は、1周して満足しています。やりこみ度が足りないから、当然ミスが多い。得点を取ることではなく、言われたノルマをこなすことが目的になりがちです。
SS50台からSS60台まで成長できる。
今回集計してわかったのが、小学校の時にSSが50台であっても、現在はSS60を突破している人が一定数いたことです。
◆Oくん 小6:SS59 → 中1:SS64 → 中2:SS64 → 中3:SS69 ◆Sくん 小6:SS58 → 中1:SS67 → 中2:SS70 → 中3:SS69 ◆Mさん 小5:SS58 → 小6:SS60 → 中1:SS64 → 中2:SS68 ◆Nくん 小5:SS48 → 小6:SS59 → 中1:SS67 → 中2:SS65 ◇番外編:昨年南高に合格したNくん 小6:SS59 → 中1:SS67 → 中2:SS67 → 中3:SS72 ※キリの良い数字に変えています |
先ほど伸びている人の特徴に「人より早く始めている」と書きましたが、短期的な準備の話だけではなく、長期的に見た時にもその傾向に当てはまることが、道コンの結果にあらわれていました。
断言します。結果は能力ではなく、準備で変わります。自分のやりたいこと、楽なことだけ優先すると目の前は楽しいかもしれませんが、それは自分の可能性の芽を摘んでいることに等しい行為です。逆に「ちょっと大変だな」と思うことに成長のヒントが隠されていて、人よりも前から行動に移している人が、このように結果を残しているのです。
一方で、人によって能力に差があるのは事実です。しかしそれは大きな問題ではありません。人より時間がかかるなら、その分早くから準備を始めれば良いだけの話。出来ないなら出来ないなりに、それを受け入れて行動するのが大事なのです。
やり方がわからなかったり、行動に移せないのであれば、まずは塾にたくさん来てください。そして出来ることを見つけて、一緒にやりましょう。誰にでもSS60を超える可能性があります。
高校生たちがすんごい。
高校生の定期テストが終わって、少しずつ順位など詳細がわかってきました。高校生たち、めっちゃ頑張っています。
◆MSさん 学年16位 ◆ARさん 学年10位 ◆SKさん 学年7位 |
いずれも自己ベストを更新、素晴らしい結果です。3人とも今年になってから塾に復帰したのですが、そこからの行動力が凄かった。MSさんとARさんはまだ部活現役なのですが、どんなに疲れていても塾に寄ってから帰ります。部活を引退したSKさんは「今日は何時から塾に行っていいですか?」といつも積極的で、教室が開いている時は朝から晩まで勉強しに来ていました。
高校は、入試を経て同じ実力の生徒が集まります。それはすなわち、勉強した人が上位に上がり、勉強しない人が下位に沈むということ。能力ではなく準備で差が出るのは、ここでも同じなのです。
ぜひ皆さんには高校生たちの行動を見て、成長のヒントをつかんで欲しいと思います。
コントロール出来るものにこだわる。
中3は9月に学校で『学力テストA』が実施され、これから10月に学力テストB、11月に学力テストCが実施されます。さらに学力テストCと同時期に定期テストも実施されます。並行して塾では『学力テスト対策模試』を全部で4回実施するので、秋は常にテストに追われるようなスケジュールになります。
ではテストがいつも良い結果ばかりかというと、そうではありません。時には思ったような結果が出ず落ち込むこともあるものです。そんな時はぜひ「コントロール出来るもの」にこだわってください。
実は、結果はコントロールできません。結果はどれだけの準備をしてきたかによって変わります。上辺の結果だけにとらわれず「どの教科の、どの単元で得点がとれたのか」を冷静にとらえ、次のテストに向けて勉強のやり方を改善するのが大事です。
同じく、テストの難しさもコントロールできません。学力Aは国語と理科が難しかったですが、その得点ばかり気にしても仕方ありません。「同じくらい難しい問題が出た時にどう対処するか」を学ぶことが大事です。
テストは成長の場です。失敗するだけ失敗してOK。その中で感じた成長を自信につなげて、これから続くテストラッシュを乗り越えて、入試に活かしましょう!
🐦 教室長松浦の”ボソッと” 🐦
▼久々にテニスの団体戦に出てきた。ダブルス3本×5試合、私は全勝でチーム優勝に貢献出来てホッと一息。▼試合で難しいのが、リアルタイムでポイントがつく中、調子が悪い時にどう立て直すか。そんな時に大事なのが、いかに劣勢でも100%自信を持って打てるショットだ。▼そのためにしてきたのがフットワークの強化。打ち方ではなく、足の入り方を追求したのが功を奏した。▼これが先に伝えた「コントロール出来ること」だ。感覚やメンタルに左右されない、確かなものが勝負を分けるのだ。