11月定期テスト、頑張りました。
11月実施の定期テストが終わり、各学校の得点通知表が配られ、結果が出揃いました。
学級閉鎖が相次ぎ、どうにも落ち着かない中の実施でしたが、前回実施の6月から4ヶ月にも渡る長い準備期間を経ての定期テスト、皆さん頑張りました。今回も、頑張った生徒を表彰させてもらいます!
◆KNTくん 21点UP! ◆SRくん 38点UP! ◆HNKさん 48点UP! ◆TKOくん 27点UP! ◆KKAさん 40点UP! ◆KBYさん 42点UP! ◆KRNさん 34点UP! ◆HNMさん 36点UP! | ◆KNTくん 439点! ◆AKRさん 434点! ◆TDKくん 429点! ◆HRTくん 445点! ◆ENDくん 425点! ◆TKMくん 446点! ◆KBYさん 408点! ◆KRNさん 426点! |
この後に触れますが、11月定期テストは内容が難しく平均点が下がったテストでした。上記の生徒は、6月定期テストの結果の後に反省して、やり方をしっかり改善した生徒が多かったように感じます。本当によく頑張りましたね。
伸びた人、得点上位の人に共通しているのが、
1)得点を上げようとする必死さが伝わる
2)勉強量が増えている、塾にたくさん来ている
3)範囲を早く完成させて、くり返し勉強している
反面、伸び悩んでいる人に共通しているのが、
1)部活や自分のやりたいことに流されて過ごしている
2)やることを先延ばしにしする、後からあわてる
3)提出物に追われ、範囲を完成させるのがやっと
結果は結果、この時点から過去の話です。伸び悩んでいる人ほど「今できていないことは、全部伸びしろ」です。次へ向けて、今この瞬間から、行動に移しましょう!
どんな定期テストだった?
北辰中の定期テストを例に、11月定期テストの傾向を見てみましょう。
北辰中1
国語 | 数学 | 社会 | 理科 | 英語 | 合計 | |
6月 | 65.7 | 61.1 | 64.6 | 67.1 | 75.6 | 334.2 |
11月 | 61.3 | 62.6 | 68.1 | 59.8 | 70.1 | 321.5 |
差 | -4.4 | 1.5 | 3.5 | -7.3 | -5.5 | -12.7 |
北辰中2
国語 | 数学 | 社会 | 理科 | 英語 | 合計 | |
6月 | 80.7 | 65.1 | 71.4 | 78.5 | 63.0 | 361.2 |
11月 | 73.0 | 61.0 | 68.0 | 59.6 | 63.1 | 327.4 |
差 | -7.7 | -4.1 | -3.4 | -18.9 | 0.1 | -33.8 |
北辰中3
国語 | 数学 | 社会 | 理科 | 英語 | 合計 | |
6月 | 72.7 | 58.9 | 69.9 | 60.9 | 62.9 | 329.1 |
11月 | 71.0 | 50.4 | 72.4 | 57.9 | 66.3 | 320.2 |
差 | -1.7 | -8.5 | 2.5 | -3 | 3.4 | -8.9 |
教科別に見比べると、傾向としては数学と理科の平均点が下がっています。
まず数学は、どの学年も『方程式の文章題』『関数の利用』が範囲となります。そのため、6月定期に比べて難しい問題が作りやすく、学校の先生も張り切って難問を出してきます。結果として、6月・11月・2月の3回の定期テストの中で、最も難易度が高くなりがちです。
続いて理科ですが、6月が『2分野の生物中心=暗記が得点につながりやすい分野』だったのに対し、11月は『1分野の化学・物理中心=実験や計算が多く数学的な内容』の出題が中心となります。そのため、数学の応用問題を解いているような感覚に近く、得点が伸びにくい傾向があります。
このような傾向は今回に限ったことではなく、11月定期テストは例年「数学と理科が得意な人に有利」な作りになっています。
だからといって諦める必要はありません。いま一人ひとりに『定期テストのデータ分析』のシートを渡していますが、そこに記載している【難易度別の得点率】に解決のヒントが隠れています。
80点を上回る人の特徴として、期待正答率90%の問題=教科書太字レベルが90%前後か、それ以上得点できています。この意味がわかりますか。実は差がついているのは、難しい問題ではなく、基礎・基本の問題だということです。
人それぞれ、得意もあれば不得意もあります。数学が好きだったり、得意だったりする人がいれば、その逆の人もいます。それでも諦めずに、できる方法で着実に学習を積み重ねれば、いくらでも定期テストは攻略できます。データに基づき、冷静に結果を受け止め行動を見直していきましょう!
勉強につながるヒント
データを基に順番にテストの振り返りをしていますが、その中でも伝えている勉強につながるヒントを、3つほど共有しておきます。
テストがどんな結果でも、自分で否定しない。
思うように結果が出せない人ほど、自分を責める傾向が強いように感じます。「どうして出来ないんだ」「まわりに出来ないと思われるのが嫌」「どうせやっても意味がない」といった具合です。
もちろん結果から得られるもの…最終的には定期テストの結果と入試の得点で入れる高校が決まるので、良い結果であるに越したことはありません。だからといって、結果が出なくても自分のことを否定する必要は、一切ありません。
テストは終わったその瞬間から、過去になります。先程も伝えましたが、出来なかったことは全部伸びしろです。そういった意味では、1回出た結果にいつまでもとらわれるよりも、これから何ができるか見つめ直して、すぐ行動に移すことの方が大事なのです。
頑張った自分を認めて、出来なかったところを受け入れて、行動に移す。たくさん失敗してOK!
快か不快かでヤル気が変わる。
「どうやったらヤル気が出るんですか!?」と質問されることがありますが、私はこう答えます。
「ヤル気は出そうと思っても出ないよ。」と。
言葉が先行しているせいか、何だかヤル気という”実態のないモノ”にとらわれることが多い気がしています。ヤル気に関して、私なりの解釈を伝えておきます。
人間の感情には【快】か【不快】の2種類しかないそうです。【快】はやっていて楽しいこと、気分が良いこと、好きなこと。【不快】はその逆です。
皆さんにとって、勉強は【快】になっているでしょうか。ヤル気が出ない人ほど、【不快】の状態になっていませんか。
勉強における一番シンプルな解決策は「わかる」ことです。わかるから楽しい、楽しいからたくさんやる、結果にもつながります。まさに【快】がもたらした好循環ですね。逆に「わからない」と面白くない、やりたくない、結果が出ないからもっとやりたくない。負のループにハマってしまいます。
だから私は、勉強がうまくいっていない人ほど、通い放題でたくさん塾に来てほしいと思っています。負のループにハマってしまうと、いくら気持ちでコントロールしようとも、やり方を追い求めようとも、簡単に抜け出せません。塾に来て一緒にやる、自分の出来ることを探して一つひとつクリアする、そういったところから始めるのがオススメです。
塾に来て出来ることが増えれば、いつの間にかヤル気が出て、自分から行動できるようになりますよ!
変えられること/変えられないことを区別する。
伸び悩んでいる人ほど、自分の力ですぐに変えられないことばかり追い求めて、苦しんでいます。
このような状態の人に「どうやって勉強したら結果が変わるかな?」と質問すると、
「もっと解くスピードを上げれば良かった。」「もっと深く理解したら良いと思う。」といったように回答することが、経験的に多いような気がしています。
でもこれは、すぐに変えられないことです。100mを20秒で走る人がいたとして、「よし、速く走ろう!」と思った瞬間に、タイムが15秒に縮まるでしょうか。なかなか難しいですよね。相当走り込まないと、タイムは5秒も縮まりません。
先ほどのヤル気も、実は同じです。上げようと思って上がるものではなく、勉強がわかって、わかるから楽しくなって、結果としてヤル気が出るのです。
だからスピードを上げようと思わず「毎日iワークの計算問題を10問解く」とか、出来ることに変換することが大切です。深く理解するためには、「学校の授業の前に、教科書を読んで意味調べをしておく」といった変換でしょうか。
すぐに変えられないことは、悩むだけ”損”です。それなら塾に来て、やはり出来ることから少しずつ積み上げていくのが、最も近道な方法です!
これからのスケジュール。
小4.5.6:学力診断テスト
11月29日(火)〜12月3日(土)の期間で【学力診断テスト】を実施します。事前に『実力強化問題集』を配るので、ほーぷと合わせて復習しておきましょう。
全学年:冬期講習会&道コン
中3は12月10日(土)、中1.2は23日(金)、小学生は26日(月)からそれぞれ冬期講習会がスタート。合わせて1月9.10.11日(月.火.水)の3日間で道コンを実施。ひと冬で前の学年までの復習を完成させましょう!
今月のボソッと│教室長 松浦
今月の感銘を受けた1冊は『反応しない練習』草薙龍瞬著。無宗教の私にとって【仏教】と言われると構えてしまいがちですが、語り口調で読みやすく、かつ合理的な解決策はまさに目からウロコ。なるほど、だから仏教は多くの人に愛され、1500年も前から日本の民衆を救ってきたのだと、妙に納得。早速影響を受けています。
きっと子どもにとって勉強も同じ。知ったら楽しい、わかったらもっと楽しい。みんなが勉強を【快】と感じられるような教室を目指します!