どんな定期テストだった?
定期テスト、皆さんお疲れさまでした。今回は6月から始まったロングシーズンだったので、最初はうまく進んでも後から失速したり、そのまた逆だったりと、決して平坦な道のりではありませんでしたね。
中3は受験勉強と平行して取り組む難しさがあり、中2は学校に慣れたからこその中だるみとの戦いがあり、中1は始めての本格的な内容が出題された定期テストでした。それぞれがなにかを経験して、ひと回り大きく成長できたのではないでしょうか。
さて、今回はどんな定期テストだったのか。6月と11月の平均点を見比べてみましょう。
<中1編>
◆北辰中 1年
国語 | 数学 | 社会 | 理科 | 英語 | 合計 | |
6月 | 62.4 | 66.1 | 67.3 | 61.7 | 73.8 | 331.7 |
11月 | 60.9 | 52.3 | 66.6 | 65.9 | 61.8 | 308.0 |
差 | -1.5 | -13.8 | -0.7 | 4.2 | -12.0 | -23.7 |
◆美香保中 1年
国語 | 数学 | 社会 | 理科 | 英語 | 合計 | |
6月 | 76.6 | 58.2 | 51.5 | 66.3 | 70.7 | 323.3 |
11月 | 56.0 | 54.7 | 61.1 | 59.5 | 63.4 | 295.4 |
差 | -20.6 | -3.5 | 9.6 | -6.8 | -7.3 | -27.9 |
どちらの学校も、合計点が20点以上も下がっています。特に北辰中の数学・英語の下がり方がわかりやすいのですが、学習内容が難しくなっていることが明らかですね。中1の秋は、中学生らしい勉強スタイルが身についたかどうかが問われます。
<中2編>
◆北辰中 2年
国語 | 数学 | 社会 | 理科 | 英語 | 合計 | |
6月 | 71.9 | 66.0 | 65.3 | 71.4 | 58.5 | 334.0 |
11月 | 65.7 | 55.4 | 64.8 | 62.4 | 63.5 | 314.2 |
差 | -6.2 | -10.6 | -0.5 | -9.0 | 5.0 | -19.8 |
◆美香保中 2年
国語 | 数学 | 社会 | 理科 | 英語 | 合計 | |
6月 | 68.5 | 61.0 | 40.0 | 56.9 | 57.3 | 284.4 |
11月 | 57.7 | 49.7 | 58.3 | 49.0 | 61.7 | 279.7 |
差 | -10.8 | -11.3 | 18.3 | -7.9 | 4.4 | -4.7 |
中2は両校とも数学の下がり方が顕著です。これは6月の計算分野から、11月は「方程式の文章題」「関数」に移り難化したことが影響しています。最終的に差がつくのは数学、というのがここからもわかります。
<中3編>
◆北辰中 3年
国語 | 数学 | 社会 | 理科 | 英語 | 合計 | |
20年11月 | 60.5 | 63.2 | 58.4 | 53.1 | 69.3 | 307.6 |
21年2月 | 65.7 | 69.5 | 63.4 | 63.0 | 75.3 | 337.9 |
21年6月 | 66.1 | 71.5 | 69.1 | 69.1 | 77.1 | 354.8 |
21年11月 | 69.4 | 73.3 | 66.3 | 68.1 | 72.5 | 349.6 |
差 | 3.3 | 1.8 | -2.8 | -1.0 | -4.6 | -5.2 |
今年の11月と去年の11月の平均点を見比べると、40点もの開きがあります。部活を引退し、受験に向けて学習量が増えたのが見て取れます。中3の秋は、今まで通りに勉強しているだけでは結果が下がるので、相応の学習量が求められる、ということですね。
ただ、北辰中の平均点はだいたい320点前後に落ち着くことが多く、昨年(2020年)の中3の11月定期テストの平均は311.6点でした。難易度の違いを考慮しても、今年の中3は350点前後で推移していますので、学力の高い学年であることが予想されます。
頑張った生徒を表彰!
というわけで、今回の定期テストの集計が出来たので、結果を残した生徒を表彰します!ちなみに、合計400点以上で80点平均、合計425点以上で85点平均、合計450点以上で90点平均を超えたことになります。一つの基準ですね。
<高得点部門>
- ESくん、450点超えの学年3位!
- JHくん、425点超え!
- STくん、450点超えの学年10位!
- OHくん、460点超えの学年7位!
- NTくん、470点超えの学年3位!
- ARさん、440点超え!
- MSさん、425点超え!
- TSさん、425点超え!
<得点UP部門>
- NAさん、社会16点・理科22点UP!
- OHくん、合計21点UP!
- JHくん、社会17点・理科11点UP!
- NTくん、合計29点UP!
- KHさん、合計23点UP、入会から91点UP!
- IKさん、合計26点UP、入会から71点UP!
- ARさん、合計33点UP!
- OMさん、数学14点・社会14点UP!
- HAくん、国語10点・理科12点UP!
- HRくん、国語18点・社会13点UP!
- MRさん、合計36点UP!
平均点自体が下がっている中、得点を上げてきたのは凄いことです。一人ひとりの顔を思い浮かべると、「勉強のやり方が変わってきたなぁ…!」という人ばかり。結果の裏には行動あり、良く頑張った!!
偏差値(SS)という結果の見方。
平均点がテストによって違う=難しさが違うので、結果が良かったのか思わしくなかったのか判断に迷う。そんな経験、ありませんでしょうか。
わかりやすい指標となるのが『偏差値(北海道では別称”SS”)』です。平均点=偏差値50として、そこからどのくらい離れているか見ることにより、同じモノサシで結果を比べることができます。道コンでは偏差値をもとに志望校判定が出るのでなじみ深いのですが、最近の学校はなぜかこの偏差値を出さないので、評価がしずらくて困る場面もしばしば。
そんな時にオススメなのが、【簡易偏差値】の計算です。このように計算します。
偏差値 =( 自分の得点 − 平均点 )+ 50
あくまでも簡易的な計算なので、例えば450点を超える人は偏差値80を超えるなど現実的ではない数字が出るのですが、それでも「中央の50と比べて、どのくらいに位置しているのか」を見る時に便利です。
特に今回の定期テストのような平均点が下がっているテストの場合、一見すると点数が下がっているように見えても、実は偏差値は上がっていたり、現状維持だったりする生徒が多いです。
一方で、北辰中3のように「母集団全体の得点が上がる場合」は、同じ点数を取っていても偏差値が下がります。特に中3や高3は、受験が迫りみんな勉強量が増えるので、全体の得点が上がる傾向があります。中1.2や高1.2の得点で満足していたら、受験学年に上がった途端に偏差値が下がり、志望校の合格判定が下がった…なんてことも、珍しくありません。
正しく数字を読んで、自分の行動をあらためることが大切です。テストを有効に活用しましょう!
※生徒個人面談の際に、SSを伝えますね。
小学生は、学力診断テスト目前。
小学生の【第2回学力診断テスト】を、11月30日(火)〜12月4日(土)の期間で実施します。
偏差値の見方をお伝えしましたが、学校で実施される単元テストは評価があいまいなもので、正しく実力が示されているとは限りません。(もちろん、頑張って勉強して、100点を取ることは偉いですよ!)
今回、学力診断テストを受ける生徒の様子を見ていると、変化が感じられます。私から働きかけなくても、「○○が範囲に出るから復習したいです!」「復習用の冊子はいつ届きますか?」「ほーぷ頑張ろう!」などなど、前向きな行動が目立つようになったのです。
これは、受験生が夏休みあたりから勉強量が増え、得点が伸びだす現象に似ています。「復習しなさい!」とだけ伝えてもモチベーションは上がりにくいですが、「テストがあるから範囲に合わせて勉強しておこう!」となると、全然反応が違うものです。
ただ、「テストを受けたくない…」という人の気持ちもわかります。勉強に自信がなかったり、十分に勉強ができていなかったら悪い得点が返ってきますから、受けたくなくなりますよね。
でも、それは誤解です。「×がついた問題を素直に受け入れて、その×の問題を見直すこと」が勉強なのですから、テストはチャンス。出来ないところがハッキリわかるから、テストの答案は宝物なのです。
だから周りの大人も「なんでこんな得点なの?」「〇〇が苦手だね」「〇〇さんはこんなに出来ているのにね」といったような発言は控えるべきです。結果しか見ない・苦手と決めつける・他人と比べる。このような接し方をしていると、×を隠そうとする行動を促すことになります。
×がつくのは良いことで、なぜ×がつくのかよ〜く考えて、×を○に変えるために行動をあらためる。学力診断テストを一つのきっかけに、前向きな行動を取る人が増えると、私は信じています。
次は冬期講習会、そして道コンだ!
中学生たちには、次回1月・2月の定期テストに向けた『学習進度表』を配り始めました。3週間先取りを目指しながら勉強を進める一方で、12月25日(土)からは冬期講習会日程がスタートします。
例によって、12月上旬〜中旬のタイミングで、冬期講習会用のテキスト『カミングウィンター』を配ります。中学生は、iワークを進度表に遅れずに進められれば、丸々2週間はカミングウィンターに専念できます。小学生は、配られたらほーぷをお休みしてそちらに専念しましょう。
カミングウィンターは、今までに勉強してきた内容が1冊にまとまっていて、道コンまでに3周以上くり返し勉強すると効果的です。講習会中には道コン過去問に取り組むので、「冬期講習会が始まるまでに、1周完成」の状態を目指して取り組みましょう!
今月のボソッと│教室長 松浦
定期テスト対策、本当にみなさん、お疲れさまでした!例年に比べて難易度にやられる生徒が少なく、教室全体で前向きに頑張った成果だと思っています。自分で考え、言われる前に行動を工夫する人が増えました。
それでも、全員が満足した結果かというと、そうではありません。「×の問題が大事」といっても、実際はプライドもあり、世間体もあり、さらけ出すのは簡単ではないですよね。一皮むけて、もう一皮むけて。次の1月・2月定期テストは、もっと良い勉強が出来るよう、みんなで一緒に成長していきましょう!