中学生の道コンを振り返る。
道コンで夏期講習会はひと区切れ、8月17日(火)から通常授業が再開されました。そして道コンの得点速報が届いたので、その事に触れておきたいと思います。(正式なデータは8月下旬、まだSSはわからず素点のみの状態なので、あしからず)
中1編
まずは【中1】から。大前提として、小学内容から中学内容に切り替わり、まだ試験範囲は短いものの、中学生らしい模試に初めて挑んだのが今回の8月道コンとなります。
STくんの52点UPを筆頭に、ESくんが33点UP、OHくん31点UPと素晴らしい伸びを見せました。3人に共通するのが、中学に進んでから通塾の回数を増やし、学習量を確保できていたということ。今回は6月定期と8月道コンが似たような範囲でしたから、積み重ねが数字にあらわれましたね。
加えてJHくんも27点UP。部活の忙しさにやられているところもあったのですが、夏期講習会のタイミングでカミングサマーにもしっかり取り組み、塾プリントもミスしないように満点を目指すなど、いろいろな場面で学習姿勢が良くなっていました。やはり行動は結果につながるのだな、と実感させられました。
思うように得点が取れなかった人は、「テストで点を取る」ということにもっと向き合う必要があります。普段から『答案は自分がわかるためのものではなく、他人に考えを伝えるためのもの』としつこいくらい伝えていますが、
「0と6/aと9などの書き分け」
「大きさ/高さ/列をそろえて書く」
「日常から逃げずに漢字で書く」
など、どれだけ細部まで意識を持って取り組めているかが形となってあらわれたように感じています。字がキレイ=得点というわけではなく、細かな意識の差がテストにあらわれるのです。そのあたりは、継続して塾でも注意して見ていきます。
そして中1は、これから試験範囲がどんどん広くなります。今回8月道コンは授業3ヶ月分の範囲でしたが、次回1月道コンは8ヶ月分の範囲となり、約3倍もの広さになります。加えて内容も難しくなるので、同じ感覚で勉強していても通用しません。別物の模試となることを頭の片隅に入れておいてください。
中2編
続いて【中2】。今回8月道コンからは、中1・中2の2学年をまたいだ範囲となりました。範囲が広くなるということは、一夜漬けのような短期的な勉強から脱却し、1ヶ月、あるいは数週間をかけて中期的に計画を持って取り組まないと伸び悩む、ということです。特に中2以降に通塾し始めた人は、中1の学習量が足りないので、苦戦する傾向が強いです。
その中でもKRさんは、49点も得点を伸ばしていました。コロナ禍で学習リズムを崩した時期もありましたが、中2になってからは通塾回数を増やし、何より「変わったな!」と思ったのは、部活の合間でも時間を見つけてはiワークを解くようになり、明らかに学習に触れる時間が増えたことです。その数ヶ月の努力の積み重ねが道コンの得点にあらわれたと思っています。よく頑張りましたね。
その他、前回との比較が出来なかったり、2次処理扱いの人が多かったので1名の紹介に留まりますが、これから先も短期的な学習ではなく、中長期的な視点を持って学習に取り組むことが、中2に求められることとなります。これが身についた人は、中3になった時にあわてずに受験勉強に移ることが出来ます。
そういった意味では、これから次回11月定期テストに向けて約3ヶ月のスパンで勉強に取り組むことになるので、その流れの中でコツコツ勉強出来るようになれば、1月道コンの結果も自ずと変わります。
中3編
最後に【中3】。今までの夏休みと比べると、学習量は間違いなく増えていました。部活を引退し、受験が近づいてきたということで、顔つきも受験生らしくなったように感じています。
こちらも前回との比較が出来ない人(初受験)が多いので一部の紹介になりますが、塾に通ってから100点以上定期テストで伸びているHHくんは、33点UPを達成。学習量の増加がそのまま得点につながっていますね。勢いが止まりません。
そしてMSさんは40点UPを達成。まだのんびりしている感は否めませんが、それでも自習に残ったり、講習後の朝べんに参加したりと、前向きな行動が増えています。OSくんも34点UPと、マイペースなりにカミングサマーを完成させたり、早寝早起きの生活リズムを心がけたりと、「何か変えよう!」という向上心を感じる場面が増えました。
一方で、伸びてはいるものの、望む結果に届かなかった人もいます。それは「先延ばしにしてきたツケ」が、今になって影響しているからです。
定期テストの場合、試験範囲は長くて4ヶ月程度ですから、その気になって短期集中で勉強すれば、得点に変化が見られます。ところが中3の道コンになると、中1+中2+中3と、範囲が格段に広がります。そのため、勉強の積み重ねが足りなかったり、勉強のスピードが遅かったりする人は「試験範囲を1周するだけで精一杯」となってしまい、得点に結びつきにくくなります。
試験範囲をなぞっただけで結果が出るかというと、そう簡単なものではありません。だからこそカミングサマーを7月上旬に渡した時に「講習を始めるまでに1周、講習が始まったら2周・3周とくり返す。塾の時間だけでは全部の勉強に手が回らないから、塾で何に取り組むべきか考えよう。」と伝えました。残念ながら、まだまだ先延ばしにする人が多いのが現状です。
しかし逆に考えると、先延ばしにせず今すぐ行動に移せば、チャンスがある!ということでもあります。ちょうど8月からABC対策が始まるので、それがきっかけとなります。受験生らしく、さらにもう一皮むけられるように頑張りましょう!
何となく志望校を決めて何となく勉強するのではなく、「入りたい高校に合格するためには、◯点必要」と考え、「そのためには、△月△日までに□□をやり切る!」とやることを明確にすることが、大切です。本気で変わりたい人は、目の前11月定期テストに向けたiワーク進度表を、100%やり切りましょう!
小学生の道コンを振り返る。
学年が上がって2回目の道コンで感じたのは、「日常的に勉強をやっている人」と「言われたことだけ何となくやる人」の差が開いてきている、ということです。
教室に『ほーぷチャレンジ』のランキングを貼ってありますが、上位の人=言われなくてもそれ以上にやってくる人は、結果が出ています。最近、めきめきとほーぷを進めてくるようになったTMさんは、国算の2教科で27点も上がっています。塾プリントを進めていても、明らかに予習が進むようになりました。ほーぷ上位の常連、ダブルOHくんやNKくん、MAさんは8割超えキープ、それだけのことをやっています。
逆に変化が少ない、あるいは停滞している人はどうかというと、「言われた分しかやってこない(言われなくなったら手を抜く)」「あいつは頭が良いからと言い訳をする(やってもいないのにあきらめる)」という傾向が強いです。軸が自分にない、とも言いかえられます。
では意識や行動が簡単に変えられるかというと、自分ひとりで変えられる人は多くありません。正しい勉強のやり方を教えるだけではダメで、出来るようになる最後の最後まで見届けて、ようやく変化が見えてきます。残念ながら血がつながった親では、見届ける前に余計な口をはさんでしまうので、適任なのは第三者である塾の先生だと手前味噌ながら思っています。
先ほどの中学生の道コンの話と同じで、「まだ小学生だからいいか」と問題を先延ばしにする意識が残っていると、中学生になってもそのクセが抜けません。そして中学生の伸び悩みの原因の90%が、小学生の頃の過ごし方に関係しているのが現実です。ぜひ道コンの結果をきっかけに、勉強にどうやって向き合うのかご家庭の中でも話し合ってみてください。
11月定期に向け、火蓋を切る。
道コンの振り返りが長くなっていまいましたが、中学生は次回11月定期テストに向けた『iワーク進度表』を配布し、その進みに合わせて先取り学習を進めます。小学生についても、学校の先取りを進めます。
中学生の目標は【3週間先取り・3周くり返し】です。作成して「あぁ、やはり秋は勉強が重いなぁ…」と再認識しています。貯めた時点でジ・エンド。1週間ごと、期日を意識して取り組みましょう!
これからの日程の確認。
講習会明けの朝べんが終わったら、次は9月4日(土)から中3対象の『受験対策土曜講習+連続模試』が始まります。
受験対策土曜講習では、先に渡した受験テキスト『ビルダー』を使い学力ABCテストの範囲に合わせ対策を進めます。連続模試も学力ABCの範囲と同じ出題となるので、出来/不出来をチェックし本番に備えます。
中1.2に関しては、塾生は通常授業で11月定期に向けた先取り学習を進めますが、外部生対象のイベントも実施します。「勉強を頑張りたい!」というお友達がいましたら、ぜひ声をおかけください!(別紙詳細)
小学生は前述通り先取りを進めますが、11月下旬に『学力診断テスト』を実施するので、その範囲も意識しながら学習します。本格的には、1ヶ月前の10月中旬〜下旬から対策を始めます。
道コンを経てあらためて思ったのが、目標を見すえて勉強し、結果から行動を改めることの大切さです。これを曖昧にすると、成長が緩やかになります。11月の学力診断テストからは、可能な限り全員受験でお願いしたいと考えておりますので、また近づきましたら声をかけさせていただきます。
今月のボソッと│教室長 松浦
この間フラッと遊びに来た、卒業生のU君とK君(高2)。
身長が伸び、顔つきも男らしくなっていて驚いたのですが、「体操でIHに行った」「数学は南高で一桁」「京大理系志望」「樽商志望」などと話してくれて、前向きで充実した高校生活を送っている様子がありありと伝わってきました。
「勉強は中学で終わりではない」とメッセージをこめて接してきましたが、どこかでそれが活きているのかな…と感じる、そんな一幕なのでした。