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コーチ通信【2021年8月号】家庭訪問で部屋を見てきた。

家庭訪問で部屋を見てきた。

今回は6月の下旬から、家庭訪問で生徒のお宅にお邪魔してきました。玄関先で色々なお話しはさせて頂いたのですが、あがってOKのお宅については、生徒の部屋も見させてもらいました。

とっても面白かったです。面白いというと語弊はあるかもしれませんが、「いつもここで勉強しているんだ…」と新鮮な気持ちで学習机(もしくはリビングテーブル)とその周りを見ていました。
”残心”といいますか、家庭学習をたくさんやる人、ワークを積極的に提出する人の机からは、何か感じるものがありました。余計なものが置かれていなく、スッキリしている印象も強いですね。

もし勉強に身が入らないとしたら、その原因の多くは学習環境に問題があると思っています。例えば、このような人はいませんでしょうか。

  • 教科書やワークを探すだけでも時間がかかる
  • マルバツをつけようとして解答が見つからない
  • 勉強を始める前にスペースを作るところから始める

これらはまだ机周りを片付ければ解決出来そうですが、「下に小さな弟妹がいて集中できない」「何となく気持ちが引き締まらない」となってしまうと、簡単には解決できません。

学習環境が変えられないのであれば、なるべく塾でたくさん勉強するようにした方が、建設的です。そのあたり「実際に生徒全員の勉強机を見てアドバイスしたいなぁ…」と思っています。また機会を作りたいと考えておりますので、その際はぜひお邪魔させてください!

生徒個人面談、着々と。

アシスタントの先生が入っている時間や、自習時間を利用して、生徒一人ひとりと個人面談を行っています。お話しするのは、6月定期テストの振り返りと、次回11月定期テストに向けて、どうやって取り組みを改善していくかです。

得点が上がった人、高い得点が取れた人については、【①どのような取り組みが結果に繋がったのか ②次に向け何を改善するのか】を話しています。

勉強する内容は、先に進むにつれ、どんどん難しくなっていきます。同じことをしているだけでは、現状維持どころか、下がっていく恐れもあります。「今のままで上手くいく!」と思い込まず、向上心を持って取り組んで欲しいと思っています。

逆に、思ったように結果が残せなかった人については、【①学習時間が不足していなかったか ②勉強のやり方を改善できないか】を話しています。

①の【学習時間が不足している】場合は、塾での学習時間を増やすのが効果的です。

例え勉強の仕方を教えたとしても、正しく出来るまでには時間がかかります。家で集中できないのであれば、家庭学習を塾での勉強に置き換えていく方が、即効性が期待できます。学習時間が増えるだけでなく、アドバイスする機会も増えるからです。

②の【勉強のやり方】に関しては、一見勉強がはかどっているように見えても、思ったように得点に結びつかない場合です。この問題について、少し詳しく触れてみようと思います。

わかる/わからないを区別する。

自分ひとりで続けて勉強をしていると、だんだんと”主観的”に判断するようになり「わかる/わからない」の境界線が曖昧になってくる傾向があります。どこか作業的にこなしているような感覚です。

そうなってくると、”客観的”に状況を判断する必要が出てきます。勉強方法としては、定期テストの過去問など範囲の広いまとめ問題を解いて、「わかる/わからない」を明確にするのが効果的です。他に、iワーク付属の『iワークプラス』がチェックテストのような作りになっているので、iワークを2〜3周したタイミングでやってみるのも良いでしょう。

それでも解決できない場合は、他人に細かくチェックしてもらう必要が出てきます。通常授業でも添削して理解度をはかっていますが、1対1指導を追加することで、もっと濃密にチェックできるようになります。

実際に添削していると、一見マルばかりついている問題でも「この問題、どういった解き方をした?」「語句の意味を説明してみて。」と聞くと、言葉に詰まるケースは珍しくありません。これと、問題集でマルがついても本番で解けないという現象は、よく似ています。

ここで強く伝えておきたいのは「自分の力で解いた問題にバツがつくのは、とても良いことだ」ということです。バツの問題に向き合って、理解しようと努力して、解き直す。これを繰り返してバツの問題がマルになることで、得点がアップします。

残念ながら、バツがつくのを恐れて、いつまでも調べながら解いていたり、すぐに漢字から逃げてひらがなを書くのは、その逆の行動といえます。

客観的にわかる/わからないをチェックするだけに留まらず、「正しい勉強とは、どういったものなのか」という価値観にまで地道に向き合って、はじめて問題が解決に近づきます。大事なのは、結果ではなく過程です。

このあたり、個人面談や夏期講習会を通して伝えていきますので、11月定期テストに向け、前向きに取り組んでいきましょう!

夏期講習会を迎える準備

夏期講習会に先駆けて、『カミングサマー(以下、CS)』という講習専用テキストをみんなに渡しています。

小学生は、そのままほーぷをCSに置き換えるだけでOKです。解いたページ数をチェックするので、毎回塾に持ってきてください。いたってシンプルですね。

中学生は、7月に予定している進度表をクリアした人から、iワーク→CSに切り替えます。塾プリントの予習を終えた人は、教室でもCSに取り組んでもらっています。

特に、中2は1年以上・中3は2年以上の学習内容が収録されています。当然、道コンの範囲も同じように広がっています。学年が進むほどまとめて勉強するのは不可能ですし、講習会の限られた時間内ですべて勉強するのも不可能です。

本気で結果を狙うなら、事前にCSを1周して、自分の得意/不得意に”当たり”をつけておくのが必須です。7月19日〜の週は調整週で授業がないので、確実にCSを進めておきましょう。

夏期講習会で何を学ぶ?

前述の通り、夏期講習会ではCSで自分の出来・不出来をチェックした上で、「得点につなげたい単元」や「克服しておきたい苦手な単元」を中心に、塾プリントで学びます。

それに加えて、道コンの過去問を解きます。小4〜6は1年分、中1・2は2年分、中3は4年分のボリュームです。そこでもまた自分の出来・不出来が明確になるのと同時に、道コン=入試の出題傾向に慣れ、得点力に磨きをかけていきます。

とりわけ中3は、全10回×120分の講習に加え、土曜日×2回、9:30から15:30までたっぷり時間を使って、受験対策に取り組みます。特に差がつきやすい数学を中心に、英語長文の読み方などにも触れていく予定です。

もちろん、夏期講習会に参加して、短期集中で学習量を増やすだけでも、高い学習効果が得られます。しかしもっと有意義な時間にするためには、

「なぜ事前にCSを完成させるのか」
「講習の時間内で、なにを勉強したいのか」
「道コンの解く意義はどこにあるのか」

など、今回のコーチ通信で触れたことをよく考えて取り組むと良いと思います。暑い日が続いていますが、それ以上の熱量で夏期講習会を乗り切りましょう!

これからの日程の確認。

7月〜8月は日程が変則的になるのでご注意ください。7月19日(月)〜は調整週で授業がないので、CSを進める絶好のチャンスです。頑張ってくださいね!

またお盆休業明けの8月16日〜の週は、9:30〜12:30の時間帯で朝べんを実施します。朝から勉強を始めて、生活のリズムを整えつつ勉強時間を積み重ねていきましょう。詳細については、講習会が始まったタイミングでご案内します。

〜7/17(土) 通常授業終了
7/19(月)〜24(土) 調整週のため授業ナシ
※7/20.21(火.水)
 ”自習 兼 生徒面談”で開けます
7/26(月)
 〜8/11(水)
夏期講習会日程
※8/5(木) 小1.2.3.5道コン
※8/6(金) 小4.6道コン
※8/10(火) 中1.2道コン
※8/11(水) 中3道コン
8/12(木)〜15(日) お盆休業
8/17(火) 通常授業再開 ※8/16(月)〜8/20(金)
 ”朝べん”を実施予定

今月のボソッと│教室長 松浦

新たな取り組みとして始まった家庭訪問ですが、あえて歩いて伺っていました。特に後半は炎天下が続き、蔓延防止でなまった身体には厳しい日差しでした…。でもそのおかげで、どんな天候でも毎日、重いカバンを背負って登校している生徒の気持ちが理解できたかな…?

さて、これから夏期講習会が始まります。ひと夏でどれくらい成長が見られるのか、ワクワクしています。長丁場になりますが、一緒に頑張りましょう!

塾の日々
個別指導北大コーチ