こんにちは、北大コーチ松浦です。
今回は「勉強とスポーツ」の話です。
実は私、硬式テニスをずっとしています。かれこれ20年くらいになるでしょうか。その間にアキレス腱を2回切ったり、先日は2試合目で早々と足をつったりと体力にはとにかく自信はないのですが、性懲りもなく続けています。
そのテニスの縁と言いますか、部活で大変お世話になった先輩の一人にテニスクラブを経営している方がおりまして、昨年の秋、このような相談を受けたのです。
「テニスを頑張っている子どもたちに、
勉強する場所を作ってあげたいと思っている。」
その先輩の話は、とても興味深いものでした。
「ジュニア選手として活躍している子が増えているが、そういった子は勉強もよくできて、多くの選手が練習を励みながら西高など進学高に進んでいる。コーチながらにいつ勉強しているのだと感心させられる」とのことでした。
相談を受けて教室づくりのお手伝いをさせてもらい、勉強を教える先生も紹介させてもらいました。今では考えに賛同して通わせる保護者さんが増えているようです。
これは私の仮説なのですが、スポーツで結果を残す選手は、頭をよく使っているのだと思います。
例えばテニスの場合「試合に勝つためにどういったプレーをしたら良いのか。」「そのプレーをするためには、どういったショットが打てればいいのか。」「そのショットを打つためには、どういった練習をすれば良いのか。」目標から逆算して、練習からよく考えて行動しているのだと思います。
また勉強の面でも、スポーツの経験が活かされているのだと思います。
「試合で勝ちたいから、集中してたくさん練習したい。」「だから勉強は短時間で結果がでるように工夫したい。」「よし、学校の授業は時間を大切に100%集中して聞こう。」スポーツで培った結果を出すための思考が勉強に活かされ、結果として練習にも専念ができ、時間を有効的に活用することで両立に成功するのだと思います。
スポーツを頑張ることでその経験が勉強にも活かされ、勉強を頑張ることでその経験もまたスポーツにも活かされる。このような相互作用でどんどん高みへと成長するのが、文武両道なのではないでしょうか。文武両道は単純に「勉強とスポーツの両立」を指す言葉のイメージですが、それ以上のものだと思います。
とりわけ思春期を迎える子どもにとって、精神面の成長は欠かせないものです。
困難なことにチャレンジしたり、努力の大切さを理解したり、仲間と切磋琢磨し合ったり。このような経験は勉強だけで得られることは少なく、部活やスポーツから得られる機会が多いものだと思います。
昨今は、勉強を将来の学歴や仕事のための「手段」であったり「義務」であったりと子どもたちは感じがちです。だからこそ「勉強に専念させるために、部活をやめさせる」などとはせず、積極的に部活やスポーツをさせて心の成長を促す機会を増やした方が、将来的に大きく成長するのではないでしょうか。
テニスの縁で、このような面白い取り組みに協力することにできて、嬉しく思っています。やはりスポーツって、素晴らしいものですね!
テニスを始めようと思っている方はぜひ!