こんばんは、北大コーチの松浦です。
北大コーチでは、年9回、月例学力テストという全国模試を実施しています。今回は、4月の月例学力テストの結果から感じるところがありましたので、学力テストを受ける意義について考えてみたいと思います。
実はいま、定期テストの得点と入試の当日点がかけ離れている傾向が、強くあります。つまり、A.B.C.D~といったランクが良い割に、入試の当日点が低い人が非常に多いのです。内申点が絶対評価となり、成績が甘くつきやすくなったことが原因としてあげられます。
道コンにも同じような特徴があり、昔はAランクなら道コンで270点、Bランクなら250点など、ある程度得点を読むことが出来ました。しかし今は、Aランクだけど200点くらいしか取れないというケースも珍しくありません。それだけ良いランクの人があふれているのです。
その点、うちの塾の生徒は、道コンに強いと胸を張って言えます。ランク通りの得点を取ってきますし、Bランクだけど270点を超えるなど、内申点では表れない実力を示す生徒が多くいます。それだけ鍛えていますし、得点を取るために考えて勉強しています。
しかし、私は懸念を感じていました。「もしかすると道コンの得点は実力ではなく、道コンに慣れただけなのではないか」と。もちろん生徒のことは信じていますが、一つの指標で判断することにリスクがあることは事実です。
そこで実施を決めたのが、この月例学力テストでした。月例テストは全国模試なので、北海道入試の傾向に偏らない、全国基準の良問が出題されます。また採点基準も道コンよりも厳しいため、結果が渋く出る傾向もあります。実力をつかむためにはピッタリで、昨年の暮れに試しに実施し、今年から年9回の定期的な実施を決めました。
実施後にわかったのは、道コンだけではつかみ切れない、生徒の実力でした。道コンと同じような得点を取れる生徒もいれば、今までは出てこなかった課題が明らかになった生徒もいました。結果を振り返り、弱点を見つめなおし、次回の学力テストに向けて調整する。このサイクルが定着し、道コンでも学力テストでも関係なく高得点が取れれば、真の実力が身につくはずです。
また参加は強制ではなく、受けたい人だけの自主参加としました。言われて受けるようでは、こちらの意図する効果が望めないからです。自分が必要だと思って受けることに、意味があるのです。そのため受験者は、塾の中でも意欲が高い人が集まったと思っています。(もちろん忙しくて受けられない人もいましたが!)
今週から、今年度第2回の5月学力テストが始まります。今回も学力テストを通して生徒が成長してくれるだろうと、丸つけを楽しみにしています。定期テストが近づいてきましたが、きっとやり切ってくれることでしょう!