こんにちは!
最近、講習会でちょっとだけ帰りが早いので、
娘から「お父さんおかえり!」と笑顔で迎えてもらいご満悦の、
北大コーチ松浦です。
さて、講習会も今日で8日目。
あっという間に折り返しを過ぎてしまいました。
タイトル写真は、昼休み休憩中のひとコマ。
講習会では、道コンの過去問を積極的に解かせています。
中3は時間数も長いので、すでに2年分解き終わり、3年目に突入しています。
得点を集計しましたので、講習会の進捗状況としてお伝えいたします!
いずれも集計は、中3参加者20数名の平均点で記載しております。
5教科の合計点(300点満点)の集計
目標点の合計平均
5教科合計 | 4月道コンとの差 | |
目標点 | 237.7点 | +26.8点 |
4月の道コンと比べて+26.8点ですから、1教科あたり5点ずつアップするあたりを目標としている人が多いようです。
私の経験上、合計点で25点アップするごとに壁があるように感じています。
【150点→175点→200点→225点→250点→275点】といった具合です。
合計150点で1教科30点平均、合計200点で1教科40点平均となります。
このくらいの点数は、難しい問題を無視して、基礎力の充実に力を入れるべき点数です。
合計225点で1教科45点平均、この段階もまだ基礎力重視の点数だといえます。
ただし、解ける問題を100%近く確実に正解できるレベルまで、基礎力を磨くのです。
合計250点からは1教科50点平均ですから、難しい問題が無視できなくなってきます。
自分の得意分野からで構わないので、応用力を養っていきます。
合計275点からは1教科55点平均です。
1教科5点、つまり2〜3問しか間違えられないという、異次元の世界。
足し算ではなく引き算の感覚で挑むのは、なかなかタフな戦いになります。
応用問題を難しいと思わないくらいの、学力の余裕が求められます。
このように、25点ずつの段階にわけて、勉強のテーマが変わってきます。
実際の合計得点と目標点の差
5教科合計 | 目標点との差 | |
2013年度道コン | 215.2点 | -21.8点 |
2014年度道コン | 226.5点 | -10.5点 |
2013年で+5点、2014年でさらに+10点と、目標点に近づいてきています。
まだ2年分なので断言はできませんが、教室全体の得点が上昇傾向にあると言えます。
道コンの過去問を解き、自分の学習テーマを明確にする。
明確にした上で、自分が必要だと感じた学習テーマにそって勉強を進める。
講習会では「何を勉強すれば得点につながるのか」を生徒に理解させることを、第一の目標としています。
生徒の取り組みを見ていると、目標を意識して勉強していることがヒシヒシと伝わってきます。
これもまた、大きな成長ですね!
5教科の教科別(1教科60点満点)の集計
目標点の教科別平均
▼文系教科
国語 | 差 | 社会 | 差 | 英語 | 差 | |
目標点 | 48.1点 | +5.4点 | 50.7点 | +6.9点 | 49.7点 | +5.6点 |
▼理系教科
数学 | 差 | 理科 | 差 | |
目標点 | 42.3点 | +6.1点 | 46.9点 | +7.4点 |
※差は、4月道コンとの差
入試でもそうなのですが、数学が一番点数が取りにくい教科といえます。
東西南北の合格平均であっても、40数点にとどまるくらいです。
目標点も数学が42.3点と最も低く、それを反映した結果となっています。
そして入試において大切なのが「社会・理科の得点の底上げ」なのですが、
社会は一番目標点が高いものの、理科は数学に次いで下から2番めの目標点。
理系教科に苦手意識を持っているのが、不安材料ですね。
理科は2分野であれば暗記力を活かして攻略できますし、
1分野でも計算問題を抜かせば難易度は高くありません。
夏休みで解くべき問題をしっかり正解できるように鍛えて、
少しでも自信をつけさせたいと思います。
実際の教科別得点と目標点の差
▼文系教科
国語 | 差 | 社会 | 差 | 英語 | 差 | |
2013年度道コン | 45.1点 | -2.9点 | 45.2点 | -5.6点 | 43.1点 | -6.6点 |
2014年度道コン | 48.2点 | +0.2点 | 46.6点 | -4.2点 | 49.3点 | -0.4点 |
▼理系教科
数学 | 差 | 理科 | 差 | |
2013年度道コン | 38.9点 | -2.9点 | 43.0点 | -3.7点 |
2014年度道コン | 42.7点 | +0.8点 | 39.8点 | -6.9点 |
※差は、目標点との差で
各教科とも回数を重ねるごとに目標点との差が縮まっていますが、一つだけ差が広がっているのが、理科です。
もちろん回によって難易度は変わるのですが、答案をみてもまだ仕上がりが甘い印象でした。
社会は下がってこそいませんが、伸びがイマイチですね。
社会・理科は得点源にしたい教科なのですが、勉強量の不足から得点が伸び切らないことがあります。
それは1・2年の頃に比べて範囲が広がっているのが原因です。
範囲が広いので全範囲を1周しても頭から忘れてしまうので、勉強したことが全体感としてまとまらないのです。
それを防ぐには、さらに2周・3周と復習を続け、忘却に勝てるだけのスピード感をもって勉強するしかありません。
夏で礎を築いて、秋・冬で完璧に仕上げさせたいと思います。
これからの対策
中3には「フォレスタゴール」という、受験用のテキストを渡しています。
進みが速い人は、夏休み前に完成させました。
だいたい2割〜3割の人でしょうか。
その生徒たちは、夏休みをフルに弱点の強化に使えています。
10日の道コンに向けて、万全の状態で臨ませます。
次に、8月の頭に完成させた人。予定より1週間遅れですね。
だいたい5割〜6割の人にあたります。
決して悪いペースではありませんが、
道コン過去問の結果に合わせた勉強が、若干、不足します。
勉強に優先順位をつけて取り組むしかありませんので、
いま何をすべきか、よく考えて勉強すべきです。
最後に、現時点で完成していない人。
だいたい1〜2割の人ですね。
道コン本番までに間に合うと信じていますが、
ペースが遅れ気味だということを肝に命じてほしいと思います。
教室での取り組みもそうですが、
家での時間もフルに使って遅れを解消させたいところです。
塾の方針として、生徒の可能性を信じ、理想の学習ペースを伝えるようにしています。
手加減をしていないので、大変に感じるでしょうし、
遅れを取ってしまう人が出てくるのも想定していました。
それでもペースを決めたからこそ「速い/遅い」というのがわかり、
達成に向けて懸命に努力できるものです。
講習会も残り数日ですが、
自分にできることを100%実行して、
自己ベスト更新に向けて邁進していきましょう!